2022年11月3日木曜日

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以下は愚痴である。

ALESS LabのTAをやっているが、この仕事をやっているととにかく教養学部英語部会へのヘイトが溜まる。
ALESSというのは学生が自分で実験をしてその結果を論文形式にまとめるという授業であるが、科学の知識のなさそうな教員がこれを教えているのである。そこで、テーマの決め方、実験計画の立て方、解析の方法といった、科学に関する側面は、ALESS LabのTAと相談して考えなさいということになっている。
こんなの丸投げすぎる。東大生が優秀だからなんとかなっているだけで、授業の設計としてはいい加減そのものだ。
この前も、テーマの決め方で迷っているという相談で学生が来た。一つは実現しやすそうな実験で、もう一方は実現が難しそうな実験だった。前者を勧めたいところであるが、前者のテーマは教員に新規性がないと言われたらしい。
いちゃもんばっかりつけやがって。相手B1の学生やぞ。じゃあホンマに新規性のある結果出したらちゃんと評価してくれるんか。論文誌への投稿をすすめてくれるんか。せいぜい内輪向けの冊子に載せるだけのくせに。大体ALESS Labの設備は高校の理科室にも劣る程度である。そんなのでどうやって新規性を出せというのか。
学生にサーベイさせておいて、教員はその内容をちゃんと理解できているのかどうかチェックすらしていない。教員は考察の中身の指導もしない。論文ごっこがしたいだけかよ。付き合わされる学生の負担を考えてほしい。

最近は実験計画の相談が多い。一応、聞かれたからにはTAとしてなるべくちゃんと答えようとしている。求めたい量を測るにはこういう実験をして、サンプルはこうやってとって、解析はこうやって、というように答える。こんな論文の骨子が時給1500円のTAに丸投げされている時点でどうかと思う。学生は、これなら実験として成り立ちそうですと満足して帰っていくが、私の方は、(私に丸投げされている時点で)こんなのちゃんとしなくてもどうせ教員側は分からないのだろうと思いながら学生を送り出している。口に出して言えるわけがないが、内心、やったフリだけしてデータを捏造してしまえばいいよ、とさえ思っている。
ついでに言えば、科学のことはTAに聞けとなっているが、私だって心理学など専門外も専門外である。アンケート項目の設定の仕方など、標準的なものが何も分からないままカンで答えている。マニュアルも何もないのだから仕方がない。科学を一括りにしてテキトーにTAを雇っているあたり英語部会の専門性軽視の方針が垣間見えるようである。随分前からある授業なのだから、そろそろ整備してほしいものだ。

というか給料を上げてほしい。東大の博士課程生を雇っておいて時給1500円とは。東大はこうして安い給料に慣れさせておいてポスドクに引き込もうという魂胆か。なんでこんな額で俺が英語部会の怠慢の尻拭いをしないといけないのだろう。専門性が求められる仕事ではないからこれでいいのか。もっとテキトーにやってさっさと学生を帰してしまおうか。あーあ。

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