2022年4月10日日曜日

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性的といえば性的かもしれない。

普段から仲良くしてもらっているフォロワーの女性がいるのだが、どうも少しの間性風俗の仕事をするつもりのようである。それだけならともかく、一時的にお金に困っているのが原因であって、本当は嫌だという。私はその女性に彼氏がいることを知っているのだが、彼氏にお金を借りることもしたくないというのだ。
これは友人として到底見過ごせる状況ではないと考え、いくら工面すれば考え直してもらえるだろうかと尋ねた。だが、返済後も私に対して借金をしたことへの負い目が残るのが嫌だ、として断られた。私は、私に心配と無力感を与えることには負い目を感じないと言うのか、と内心で強い苛立ちを覚え、怒りを噛み締めた。これほどの怒りを覚えたのは久しぶりのことだった。そして、私に借金をしたという事実は彼氏がいるのに性風俗で働いたという事実よりも重いのかと問い詰めた。しかし、自分だけでどうにかしたいとする女性の意思は固く、物別れに終わってしまった。
性風俗も立派な仕事だという立場があることは理解している。しかしながら、(AV出演等と異なり)不特定多数の相手に性的な接客を行うことは性感染症に感染したり犯罪等に巻き込まれたりするリスクが極めて大きい行為だという考えのもと、性風俗は非人道的な労働環境が常態化したブラック労働の極地であると認識している。
私は、社会のありように対して責を負う有権者でありながら、この5年間社会の歪みを是正することができなかった。私は、己の無力さを憎みながら、UNHCRに1万円のヤケ募金をした。

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