2022年2月24日木曜日

2/17 - 2/21

今回は性的でもなんでもない話だ。

2月17日から20日にかけて、友達と北海道旅行に行っていた。研究をサボっていること、また新型コロナウイルスの感染状況を考えれば、あまり大っぴらに言えることではない。しかし何も書かないと忘れてしまうので、ここには書いておくことにする。

2/17
4時半に起きて、実家を5時半に出た。三宮に行き、バスに乗ってKIX、KIXから釧路空港に向かう。三宮のトイレは汚かった。新型コロナ以前に別の感染症になるのではないかと思ったほどだ。
釧路駅で友達と合流した。私は冬の北海道と聞いて極寒の地を想像していたが、この日は日差しもあって、想像していたより寒くなかった。ただの雪が積もっていて少し寒いだけの場所だった。
友達と和商市場に行く。ここは刺身を自分で選んで買って丼に乗せてもらう「勝手丼」が有名らしい。ホッケの刺身は初めてみたので、乗せてもらった。しかしいざ食べる段になるとどれがどれだかわからない。とりあえず美味しかった。
海鮮丼と合わせてフルーツスタジオという店のフルーツサンド(フルサン)を買った。およそ500円だった。植物油を使わずに牛乳だけから泡だてたクリームを使っているそうだ。東京で見る同価格帯のフルーツサンドより見るからに横に大きい。食べてみるとめちゃめちゃ美味しかった。あっさりした生クリームがフルーツとよく合っていた。今まで食べたフルーツサンドの中でも一番美味しいものだったと思う。北海道で一番売れているという触れ込みも伊達ではなさそうだ。


釧路駅から釧路湿原を通って川湯温泉駅へと向かう。途中タンチョウが目の前を通り、電車がスピードを落としつつ警笛を鳴らして追いやるという一幕があった。もはやサファリパークである。


川湯温泉でお風呂に入った。川湯温泉は硫黄臭の強い酸性のお湯で、入っているとピリピリした。上がる頃には肌が赤くひりひりした日焼けのような状態になってしまった。医学科の友達Y君は「熱傷」だと言っていた。
弟子屈町で試験的に導入されている乗合タクシーを使って、川湯温泉から屈斜路湖荘という旅館に行った。いい感じに古くて、旅館らしいスポットだった。屈斜路湖荘の温泉は川湯温泉よりも格段にマイルドなお湯で、長湯しやすい風呂だった。24時間源泉掛け流しだというのだから贅沢な話である。寒い中の露天風呂は、ヒートショックという怖さこそあるものの、頭がのぼせにくくて格段に心地がいい。雪を見ながら貸切状態の露天風呂に入るという夢が叶って大変良かった。
一緒にいたY君が、プロゲーマーの誰それが「低身長には人権がない」と言って炎上したらしいと言った。政治家でもないのにそんなことでいちいち炎上するのかとも思ったが、動画で聞いてみたところ、内容以上に口調が喧嘩を売る言い方をしていて、解雇されるのもやむなしかなという気持ちになった。
その晩は、プロゲーマーとして大会に参加して勝ち上がり、ついに配信台に選ばれるも、自分のプレイが配信されるというプレッシャーに耐えられず大会会場から逃走してしまい、全員から顰蹙を買うという夢を見た。この夢を見て飛び起きたときは深夜2時だった。総じてよく眠れなかった。

2/18
屈斜路湖荘には普通の路線バスが通っていない。ほとんどの人は車かバイクで来る。屈斜路湖荘の主人によれば、乗合タクシーで来たという人は我々が初めてだそうだ。
朝風呂に入り、朝食を食べた。歩いて屈斜路湖に行ってみる。一面真っ白で美しい。


乗合タクシーで硫黄山に行く。山から蒸気がもくもくと湧き出しているのが間近で観察できて、大迫力だ。よくみると単射硫黄の針状結晶が確認できる。教科書で見た資料と同じものが実地で観察できて興奮した。


硫黄山から川湯温泉駅へ向かって歩いていると、心優しい夫婦が車に乗せてくれた。これで川湯温泉駅には余裕で着いた。駅舎併設の足湯はメンテナンス中とのことで入れなかった。
川湯温泉駅から電車に乗って網走駅に向かう。椅子に座っているうちに眠ってしまった。この電車は途中で「最も流氷に近い駅」こと北浜駅を通過する。眠い目を無理やり開いてなんとなく車窓を見ると、確かに流氷らしき白いものが海の上に浮かんでいる。30秒くらい見てそのまま目を閉じてしまった。
起きたら網走駅だった。網走駅からガイドツアーの車に乗り込む。ガイドツアーとしては、バードウォッチングとワカサギ釣りを頼んである。まずはバードウォッチングだ。ガイドさんの車に乗っていると、あっという間にガイドさんがオオワシを見つけた。借りた双眼鏡で観察する。かっこいい。上昇気流に乗ってたくさんのワシが空を飛んでいた。なんでもヨーロッパの人が「一生に一度はオオワシを見たい」と言ってやってくるほど希少な鳥だそうだ。

この写真の上部にもワシが映っている

次にワカサギ釣りに挑戦する。網走湖は北海道の中でも特にワカサギがつれやすい場所だそうだ。ワカサギが餌をつついたときに竿をくいっと上げてひっかけるのだが、私はヘタクソでどうもうまくいかない。しかし丁寧に教えてもらってなんとかコツを掴んだ。


コツを掴んでからはもう入れ食い状態だった。竿をたらせば魚がつれ、竿をたらせば魚がつれの繰り返しという具合で、休む暇もない。途中Amazonから置き配の場所に関する電話がなって返事をしたのだが、そうやっている間にも竿がピクピクするほどのおおわらわであった。さらに先に宿に着いていたS君からも電話が鳴った。ワカサギを釣るために電話に出なかった。ワカサギはガイドさんが天ぷらにしてくれた。一緒にいたY君が隠し持っていたサッポロクラシックとよく合って最高だった。
Y君は大きなカレイを2匹釣っていた。しかしカレイは身のわりに骨が多く、天ぷらにするには向かないそうだ。結局カレイはカラスの餌になった。
釣りの後は鶴雅リゾートに行って宿泊した。部屋は831号室だった。ヤサイと覚えた。大麻に関連していて縁起がいい。鶴雅リゾートは高級とされるホテルであるが、平日ということもあって一泊一人2万円もしなかった。サービスの質を考えれば相当安いと思う。夕食も刺身が食べ放題で豪華だった。
風呂も大きな浴場がほぼ貸切状態で最高だった。入っていると垢が溶けてぬるぬるするような感触した。私が、「これはアルカリ性だろうか」と言ったのだが、誰も共感してくれなかった。脱衣所で泉質分析表を確認したところ、果たしてアルカリ性のお湯だった。私は「歩くリトマス試験紙」と称された。
部屋で、ひらがなポーカーというランダムな五文字の言葉からできるだけ面白いワードを作るというゲームをした。Y君が、「セクシー女優にありそうな名前、小俣亜紀(おまたあき)」と言った。私は天才的な発想だと思った。既にいるのではないのかと思って検索をかけたが、見つからなかった。むしろどうしていないのだろうか。
明日はmiria__akagiも来るはずだったのだが、仮予約していた飛行機の便の料金を支払い忘れていたということで、急遽取りやめになった。
学業をサボっていることに由来して渦巻く不安を解消するのにマイスリーを飲んだこともあって、この晩はよく眠れた。

2/19
831号室といった通り、8階の部屋だった。部屋からは網走湖がよく見える。朝のレイクビューはまさに絶景だった。


朝食の会場には網走と釧路とあともう一つどこかの三種類の牛乳がおいてあった。一通り飲み比べたあと、利き牛乳をしようと思って、目を閉じた状態で牛乳を飲んで産地を当てるクイズをした。全然当たらなかった。違いがあると思ったのは気のせいのようだ。
miria__akagiの分の宿をキャンセルした。キャンセル料はかからなかった。それとは関係なく、Y君が網走から紋別へのバスの予約をし忘れて、キャンセル料を払う羽目になっていた。miria__akagiにかからなくてY君にキャンセル料がかかるとはおかしな話である。
ホテルから博物館網走監獄に行った。ロシアの南下圧力に対抗するための急ピッチな道路工事で多数の死者を出したという話が壮絶だった。自由民権運動により政治犯が多数捕らえられてここに送り込まれたということだったが、そんなことで命まで奪われては奪われてはたまったものではない。広くて回るのが大変だった。


昼食には監獄食を食べた。現在の網走刑務所で収容者が食べているメニューの再現だそうだ。焼いたサンマが食えて美味しかった。Y君とS君は黒ビールも監獄食と一緒に飲んでいた。なんという相性の悪い組み合わせだろうか。
午後は砕氷船に乗った。私は、昨年10月から12月にかけて再放送されたアニメ「宇宙よりも遠い場所」に影響されてどうしても砕氷船に乗りたかったため、まさに念願叶ったりであった。船を揺らしながら自重で大きな流氷の板を割って進んでいく様は大迫力だった。一面の流氷に夕日が映えて美しかった。特別席料金を支払ったものの、特別席より外のデッキの方が格段に眺めが良く、特別席は特に意味がなかった。


この日は北海ホテルという普通のビジネスホテルに泊まった。荷物をおいて夕食に行こうとしたが、どの店もいっぱいで空いている店が見つからない。10件くらい見ただろうか、ようやく一つの焼肉屋さんが空いているのを見つけた。中では土建屋らしいオッサン10人ほどが宴会していた。オッサンのうち一人が連れてきたらしい子供に、他のオッサンがダル絡みしていてうるさかった。アンパンマンのマーチの歌詞を全部「ガウガウ」にして歌っていて、これもうるさかった。私は早く帰りたいという一心で網に肉を隙間なく並べた。味は特に覚えていない。
夜はmiria__akagiと電話しつつ、寝た。

2/20
モヨロ貝塚館に行った。疲れていたのであまり内容は覚えていない。
その後女満別空港に行って、東京に帰った。吹雪で飛行機が飛ぶかどうか怪しかったが、飛んでくれて一安心だった。確実に帰るために便を振り替えたため、4万円余計にかかってしまった。これは少々痛手だった。
下北沢に着くと、新しいサンドイッチ屋さんができていた。かわいい店だった。私は釧路で食べたフルサンの味を思い出して、いちごサンドを買った。まあまあ美味しかったが、フルーツスタジオのフルサンには味も量も及ばないな、と思った。


2/21
北海道で大雪警報が出たそうだ。昨日飛行機に乗れていなければ、しばらく北海道に留置されていたことだろう。

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