2022年9月26日月曜日

9/26: ダンガンロンパV3の話

先月の話だが、Switchでダンガンロンパの2とV3をクリアした。かなり面白かった。このキャラクターを失いたくないと思わせてくれる、キャラクターの個性の強さが特に魅力的だと思った。死体発見フェーズではいつも「え!?」という声が出てしまったし、学級裁判のクロ指名フェーズでは「おそらくあいつが怪しいけどあいつを指名したくない」という葛藤をよく抱いたものだ。こういう気持ちにさせるのが非常に上手いゲームだった。
ダンガンロンパ2はまごうことなき名作だった。一方のV3はというと、名作とはいえないと感じた。とはいえ、そもそも名作を目指していないのだろう。V3は2と比べて世間の毀誉褒貶が激しい作品であるが、これも想定内なのだと思う。そもそも名作の続編を作るというのは大変困難なことだ。製作陣がこの問題に真っ向から向き合い、覚悟を持ってプレイヤーに投げつけた解答がこのV3なのだと受け取った。V3は2よりも豪華な作りで、数々の演出もより凝ったものになっている。しかし、製作陣はそれでは2の続編として物足りないと考えたに違いない。このV3という存在からは、製作陣の悲鳴というか、断末魔というか、そういった苦しみが感じ取れた。その苦しみの中に、どこかの誰かにとっては2を超えるものを作りたいという熱意も同時に感じ取れた。プレイしてみて2の方が完成度が高いと感じた一方、V3の存在自体に感じた漢気は高く評価している。

シリーズを通して特に好きなキャラは、V3の民俗学者・真宮寺だ。そもそも探究心の強い学者肌のキャラという設定がいい。ミステリアスなところもいい。見た目も面白い。「あのサァ」の声の圧もいい。「神経を抜き取るヨ」という口癖もいい。とてもいいキャラだと思う。

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