2023年10月20日金曜日

10/20

妄想アカデミズム合同の漫画のネタ作りのために、2018年のセンター試験の地理Bを見ていた。この年はムーミンの問題が出題された年である。この問題ばかりが注目されていたが、今更ながら眺めてみて、その少し前に置いてあるスウェーデンとフィンランドの電力構成に関する問題はひどいと思った。

同じ問題を難問と感じた人もやはりいるようだ。
http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-1277.html

ノルウェーで水力が盛んという知識で2択に絞った後、フィンランドで木屑を使った発電が盛んであることを利用して解くのを想定していると思われる。しかし、バイオマス発電が火力として扱われているのか再生可能エネルギーとして扱われているのが明示されていない。再生可能エネルギーの割合の少なさから考えると火力扱いと考えるのが自然だろうが、注釈が必要だろう。
また、スウェーデンの脱原発政策や、フィンランドのオンカロ建造なども(私は知らなかったが)知っている人は知っている知識のようだ。これを踏まえるとフィンランドの方が原発が盛んなように感じられるが、実はスウェーデンの脱原発には揺り戻しの動きもあり、原子力発電の割合はスウェーデンの方が高くなっているようである。とはいえそこまでの知識を受験生に求めるのは酷だろう。平均点を他の科目と揃えるために、このような奇問で調整しているのではないかと勘繰ってしまう。

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