2019年8月14日水曜日

8/14: 悩みの相談2

先日、記事「8/12: 悩みの相談」を投稿したところ、ありがたいことに数多くの意見を頂くことができた。どの意見も自分に欠けていた視点に気付かせてくれるものばかりで、発見と納得の連続だった。この場を借りてお礼申し上げる。

さて、前回の記事において提起された問題は以下の通りである:
  1. 「彼女」はどのような心理で私のことを無視しているのだろうか?
  2. 「彼女」に無視という方針を考え直してもらう方法はあるだろうか?
  3. 「私と「彼女」の共通の友人に相談する」という戦略は検討に値するだろうか?リスクに見合うベネフィットを期待できるだろうか?
  4. 告白という自分の行動を再び肯定できるようになるためには、何が必要だろうか?
  5. 私が「怖い」という感情から解放されるためには、何が必要だろうか?
  6. 私が「忘れる」ためには、どのような手段が有効だろうか?
頂いた意見全てを総合して自分なりに咀嚼し直したところ、これらの問題は1.の答えをどのように想定するかによって場合分けして考えるべきだとの結論に達した。以下に今の私の見解を述べよう。
考察の前提になることだが、「彼女」の様子を直接見ていた私の感覚として、次に挙げる事柄はおそらく正しい。
  • 彼女は私に遊びに誘われるのが嬉しかった。
  • 彼女は私に(少なくとも)likeの感情を抱いていた。
  • 彼女は、私に告白されたとき喜びと戸惑いの両方を感じた。
  • 彼女は今も私のことが嫌いではない。
私が思うに、有力な解答には次の3つがある。

[case1]
  1. 彼女は私に恋愛感情を抱いていない。彼女は私を友達だと思っていた。しかし、彼女は恋愛感情がほぼ全く分からないために、意図せずして思わせぶりな行動をとってしまった。このような事態を再び招きたくはないが、そのためにはどうすればよいのか分からず、従って私にどう接してよいのかも分からない。
  2. 彼女が誰かに恋愛感情を抱くのを待つ。いつかどこかで彼女と再び会うことがあれば、結婚したかどうかなどの近況を尋ねてみる。
  3. この戦略はあまり有効ではないだろう。
  4. 何もいらない(*1)。
  5. 何もいらない。
  6. 出会いを増やす。

[case2]
  1. 彼女は、私に対して曖昧なlikeの感情を抱いていた。彼女にはその感情の正体がよく分からなかったが、私に誘われるがままに、深く考えることなく私と会っていた。私の告白によって感情の正体を考えることを余儀なくされた彼女は、保留の末「恋愛感情ではない」との結論を下す。しかしその後、これでよかったのだろうかという迷いや罪悪感にじわじわと苛まれていく。この苦しみのもと、告白を私の存在ごと"なかったこと"にしようとして、彼女は私との連絡を絶つ。
  2. 彼女が心境を整理するのを待つ。
  3. 検討に値すると思われる。共通の友人が、「彼女と友達になりたい」という私の思いを踏まえた上で、(私の名前を出すことなく)彼女に対して相談に乗ってくれれば、彼女の罪悪感も軽減されるだろう。しかし、彼女に告白という出来事を思い出させることは一定のリスクを伴うため、慎重さを要する。
  4. どう行動していれば彼女を自分に惚れさせることができたのか、告白に至るまでの戦略を練り直すこと。
  5. 何もいらない。
  6. 出会いを増やす。

[case3] これが一番ややこしい。
  1. 彼女は、私に対して淡い恋愛感情を抱いていた。しかし、私にとっての「希死念慮」に相当する"何か"(*2)によって、デッドロック状態に陥ってしまう。考えた末、彼女は私を傷つけないようにして、やんわりと私を断ることにした。彼女は、私との連絡を絶つことによって、自分の気持ちに蓋をしようと試みる。
  2. 彼女を、彼女を縛りつける"何か"から解放する。
  3. 検討に値すると思われる。共通の友人が、私にとっての「学科の友人」に相当する存在になってくれる可能性がある。
  4. 何もいらない。
  5. 何もいらない。
  6. これは難しい。彼女との脈は一切ないという前提に立つからこそ「忘れる」必要性が出てくるのだ。実はまだ脈があるかもしれないという可能性に直面するとき、私の気持ちは一体どうなるのだろうか......?

ここで、これらのうちどれなのだろうという問題が浮上する。しかし、そこに何か一つの正解を想定することには何の意味もないだろう。これらは、化学でいうところの"極限構造"であって、実際はこれらが重ね合わさった"共鳴状態"になっていると思われる。彼女自身、私を無視する理由をうまく言語化できないに違いない。
しかし、私は、自分がこうした状況下に置かれていることを踏まえ、何か一つの選択肢を選んで行動に移さなければならない。これは本質的に難しい問題である。ちょっと今すぐにはどうするべきか分からない。
ともかくも、こうして問題を整理し思考を再びポジティブにすることができた。これは紛れもなく読者の皆様の力である。ここに深く感謝する。

以上に述べた私の見解、あるいは最後に現れた「本質的に難しい問題」に関して何か意見のある方がいらっしゃれば、どうかコメントを送っていただければ幸いである。並びに、単なる記事の感想もお待ちしている。

(*1)8/15 修正済み: 「彼女が誰かに恋愛感情を抱くこと。その日が来れば、私は「私の告白も、彼女が自分の恋愛感情に気付くための1つのステップとして有意義なものだった」と自己肯定できる」→「何もいらない」(コメント欄参照)
(*2)これには少し心当たりがある。私は、彼女が長期的な人生設計に関して悩んでいたことを知っている。もし彼女を縛る"何か"が存在するとすれば、それはおそらく結婚観に関する問題だろう。思えば、彼女はその場の感情に従って享楽的に生きることをよしとしない、しっかりとした人だった。


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[8/15 追記]
前回の記事に関して一番多く頂いた意見は、「時間の経過を待つことが最善である。彼女に対して何もするべきではないし、彼女のことを忘れるよう努めるべきだ」というものだった。これは一側面として正しいと思うが、私は敢えてそうでない側面を信じてベットしたい。
私の考察が正しければ、彼女は内面に何らかの問題 ーーすなわち、迷い、罪悪感、あるいは"何か"ーー を抱えている可能性がある。そして、このために、彼女は私以上に告白の件を長く引きずることになると予想される。これに対して私が直接何かをすることはできない(**1)が、私ではなく「共通の友人」の女性であれば、彼女に対してできることがあるかもしれない。彼女はこの春から新生活を始めており、相談できる相手が周囲に不足している状況にある(**2)はずだ。
もちろん、私の考察が全くの事実誤認である可能性も十分ある。しかし、私とは別の視点で彼女を見ることができる「共通の友人」に相談し、この考察が誤っている可能性も含めて検討することは、リスクに見合うベネフィット(**3)が期待できると考える。

(**1)仮に彼女に会って彼女と話せたとしても、何も解決できないだろう。
(**2)私が自分のデッドロック状態を解消できた要因として、学部4年生になって大学の友達との仲が十分に深くなったことが挙げられる。これは、私が共通の友人に相談することにより、「彼女が今の周囲の人と信頼感を形成する」というプロセスをバイパスできる可能性を示唆している。
(**3)彼女といつ会えるかは分からないが、彼女の問題の解決を早めることができれば、次会ったときに関係を再構築できる可能性を高めることができる。例えば1年後に彼女に偶然会ったとして、そのとき彼女がまだわだかまりを抱えていれば、折角のまたとない好機がふいになってしまう。再会の機会をじっくり待つと同時に、その機会を最大限に有効活用することを目指して、元友人として彼女の問題を間接的に解決できないか探るということだ。

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[8/19 追記]
case1の場合、「私が新たな恋を成就させ、その事実が何らかの形で「彼女」に伝わる」ことが関係再構築の上で重要だとの意見を頂いた。そして、その「何らかの形」を具体的に実現する上で「私と「彼女」の共通の友人に相談する」という戦略は有効だろうとのことだった。
これは正しい意見のように感じられる。結局、「私と「彼女」の共通の友人に相談する」という戦略はどのパターンでも一定の有効性を持っているようである。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつもblogの更新を楽しみにしている一読者です。
「悩みの相談」「悩みの相談:2」を拝読いたしました。私も同様の経験があり、身につまされる思いでした。
蛇足であるとは知りながらも、私の意見が少しでもお役に立てるのであればと思いコメント致します。
あくまで私の偏った考えですので、参考程度に目を通していただけると幸いに存じます。


>「彼女」に無視という方針を考え直してもらう方法はあるだろうか?(8/12: 悩みの相談)

相手を変えることはできない、変えることができるのは自分だけ、という言葉があります。
「彼女」さんが、Kさんと再び連絡を取ろうとするタイミングが来るまでは何もせず、「彼女」さんのことを忘れようと努めるのが最善なのかもしれません。ひょっとするとそのタイミングとは、Kさんが「彼女」さんのことを完全に気にかけなくなった時なのかもしれませんし。


>私が「怖い」という感情から解放されるためには、何が必要だろうか?(8/12: 悩みの相談)

Kさんと「彼女」さんは、blogで知る限り趣味の合うご関係であったと推察します。
しかし、趣味が合うのであれば、焦らずとも連絡したいと思うタイミングがいずれ出てくるのではないでしょうか。
また、今ここで一度「彼女」さんとの関係を諦めることは、長い目で見るとより良い効能があるかもしれません。というのも、告白により一時疎遠になったものの再び友達に戻ることが出来た、という成功体験ができるかもしれないからです。
むろん上記のように事が進行しない場合も考えられますが、この成功体験を得られる可能性があるならば、試す価値があるのではないでしょうか。
一度得ることができれば、「告白しても友達に戻ることができる」という理解のもとに新しい恋愛に対する心理的ハードルが下がる効果も期待できるためです。

>告白という自分の行動を再び肯定できるようになるためには、何が必要だろうか?(8/12: 悩みの相談)
>彼女が誰かに恋愛感情を抱くこと。その日が来れば、私は「私の告白も、彼女が自分の恋愛感情に気付くための1つのステップとして有意義なものだった」と自己肯定できる。(8/14: 悩みの相談2)

告白が恋愛感情に気が付くためのステップとして有意義なものであったか否かは、「彼女」さんが判断することではないでしょうか。この理解においては、自己肯定の材料に「彼女」さんを利用しているようにさえ思えます。
自己肯定に関しては、告白が自分の利益になったために肯定できる、という観点から行う方が健全であるように感じます。
私はblogを読み、告白という大変な行動を実行したKさんにとても勇気づけられました。私が感じたこの思いを自己肯定に役立てることはできないでしょうか。


以上です。
大変な長文、乱文、失礼いたしました。
今後のblogの更新も楽しみにしております。

K. 如才 さんのコメント...

匿名さま 
初めまして。管理人のK. 如才です。コメントありがとうございます。また、いつもblogを読んでくださっているとのこと、誠にありがとうございます。大変励みになります。

> 「彼女」さんが、Kさんと再び連絡を取ろうとするタイミングが来るまでは何もせず、「彼女」さんのことを忘れようと努めるのが最善なのかもしれません。
これに関しては追記します。

>焦らずとも連絡したいと思うタイミングがいずれ出てくるのではないでしょうか。
「8/12: 悩みの相談」を書いたときはこう思えなかった(*1)のですが、今ではそう考えられるようになりました。8/12時点では、彼女の行動に関する謎が私の次の恋愛の足を引っ張っているように感じていました。そこで、彼女に直接会って問いただすことでその謎を解決しようと目論んでいたわけです。当時は、自己正当化するためにこの「目論見」を無意識に覆い隠していましたが、今にしてみれば、純粋に友達になりたいというよりは、裏の意図のある不純な思いでした。
この「8/14: 悩みの相談2」を書き上げ、6つの問題点に一応の解答を見出したことにより、私の中の焦りは消えました。

(*1)彼女はやや引っ込み思案なところがありますから、十分に時が経っても私に連絡してくれないだろうと思っていました。

>この理解においては、自己肯定の材料に「彼女」さんを利用しているようにさえ思えます。
確かにそう読めますね。というより、ここの記述は今の私の考えを十分に反映したものにできていませんでした。この記事の執筆を通して自己肯定感が得られたため、私にはもう何も必要ではありません。修正いたします。

>自己肯定に関しては、告白が自分の利益になったために肯定できる、という観点から行う方が健全であるように感じます。
私は彼女に対して強い友情を感じていたため、そこまで利己的になれません。私の自分勝手な行動で私だけが一方的に利益を得て彼女が不利益を被ったとしたら、それは私にとって後悔すべきことです。
それを踏まえてもなお、前述の通り、私は自己肯定感を得ることができました。私の考察によれば、私を振るという彼女の判断は、「私がタイプかどうか」という観点からは離れた理由によってなされました。寧ろ、彼女の身近にいる男性の中では、私は最も理想の男性に近いところにいたはずだと信じています(*2)。つまり、どんな男性が告白してきたとしても、(わずかな例外を除いて)彼女はそれを断っただろうということです。これは、彼女には"最初の1人" ーーいわば、振られるために告白する者ーー が必要だった、そしてその"最初の1人"こそが私だった、ということを意味します。この推測に基づき、私は、私の告白は彼女の利益になったと信じます。

(*2)「初恋(3)」の、「いや、私は何を恐れているのか。(中略)そんな男、私くらいのものだろう」の部分にその考えが端的に現れています。そして、そう信じていたからこそ、私は彼女への告白に踏み切ることができたのでした。

>私が感じたこの思いを自己肯定に役立てることはできないでしょうか。
先ほど書いた話と食い違うではないかと思うかもしれませんが、これはこれでめちゃくちゃ自己肯定できました。ありがとうございます。自己肯定感が高まったので、「俺はスゴい」と声に出して10回言ってしまいました。そう、私はスゴいのです。俺はスゴい。俺はスゴい。俺はスゴい、偉い立派COOL天才イケメン人格者NICE優秀高徳町内最強最高最高最高!最高最高最高最高最高裁判所!YESYESYES、来た、見た、勝ったー!!うおおおおおおおおおやったー!!!

えー......、はい。コメント返信を通して、自分の考えをよりクリアにすることができました。ありがとうございます。大変な長文、乱文(*3)、失%$礼いた、'し'、ました?。今後とも拙blogをどうかよろしくお願いします。

(*3)私のblogにおいて、失礼にあたるほどの乱文とは、突然発狂し始めるこの返信くらいのものを言います。失礼を承知で言いますが、私はあなたの文章を乱文として認めません。私に失礼がしたければ、もう一度出直してきてください。なお、失礼だという自覚がありながら失礼をしてしまったことに関しては、大変申し訳ありませんでした。今後も失礼な行為を続けていくつもりではありますが、一度や百度くらいの私の失礼行為にはめげず、お気軽にコメントしていただければ幸いです。